医療・福祉人事担当者の本音

~直接応募のススメ~

人材紹介会社を利用するメリット・デメリット

これまで、

人材紹介会社は利用したくない!

と言ってきました。

とはいえ私の法人でも人材紹介会社を利用しています。

今回は、私が思う求人側と求職者側それぞれの利用するメリット・デメリットをあげていこうと思います。

 

まず求職者にとって

<メリット>

・サイトに登録するだけで簡単に求人情報を教えてもらえる。

・応募書類の書き方や面接のアドバイスをもらえる。

<デメリット>

・営業のメールや電話がしつこい。

・人材紹介を敬遠している求人には応募できない。

・(少なくとも私の法人では)採用のハードルがあがる。

 

最大のメリットは…

「転職したいな」

と考えたときに気軽に情報が手に入ることでしょう。

写真やコメントが載っていたり、

たくさんの求人を見ることができるので

相場観や雰囲気がわかります。

履歴書や職務経歴書の書き方がわからなかったり、志望動機の書き方がわからないといったときに具体的なアドバイスをもらえるのも助かると思います。

(ただし、大抵の人材紹介会社は志望理由に経営理念などを絡めて同じような内容を書かせるので、アドバイス通りに書いた志望理由だと気付きます。)

 

デメリットについて…

メールや電話がしつこいというのは、

「二度と連絡してこないでください」

といえば終わる気もします。少し粘られるでしょうが(笑)

 

2つめの人材紹介を敬遠している法人は少なからずあります。

基本は頼らないように採用活動を行うところもあれば、

診療所など規模の小さなところであればそもそも頼まなかったり

私の法人でもしているように、

人材紹介経由であればハードルを上げて面接を行うところもあります。

 

たまに病院のホームページで

「当院ホームページからご応募、入職された方に支援金を支給します。」

とうたって募集をしている法人がありますが、

これは人材紹介会社に手数料払うぐらいなら求職者に支援をしたいし、

紹介手数料払うより費用も安くすむため行っています。

(私の法人も行っていますが、他の法人さんにオススメする方法ではありません。。)

 

次に求人側について

<メリット>

・人材を早く採用することができる。

・募集する手間を抑えることができる。

<デメリット>

・人材紹介経由での採用は離職率が高い傾向にある。

・費用が高い。

 

こちらの最大のメリットは、

私たちが出している直接求人だけでは目に届かない求職者にアプローチができて、早く採用ができるということでしょう。

人材紹介会社に

「この事業所のこの職種を募集しています。」

と伝えるだけで後は探してもらえるので手間もかかりません。

 

デメリットとしては、

アンケート調査*1にあるように、

人材紹介経由での離職率は高い傾向にあることです。

私の法人でもそのような傾向にあります。

 

自らホームページをみて当院に応募していただいた方と、

間に営業(人材紹介会社)が入って応募していただいた方では

当院で働きたいという意欲も違うので当然といえば当然かもしれませんが…

間に営利企業である人材紹介会社が入ることによる大きなデメリットのように感じます。

 

このアンケート調査の最後には人事担当者の方による率直な意見や実態が書かれています。みなさん感じていることは同じのようですね。

 

今回、私が思うメリット・デメリットを書いてきましたが、

実は人材紹介会社がうたい文句としているメリットは他にもあります。

そのうたい文句を紹介しながら、実際はどうなのか人事担当者として感じていることを書きたいと思います。

*1:2020年「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査(全日本病院協会日本医療法人協会福祉医療機構