採用ハードルが上がるとは?
私のブログの中で
人材紹介経由だと採用ハードルが上がる
とお伝えしてきました。
採用ハードルが上がるとは具体的にどういうことかというと、
結局は費用をかけてまで採用したいかどうかということです。
例えば
同じタイミングで似た経歴の2人から
ホームページと人材紹介経由で
それぞれ応募があったとします。
これまでの記事を読んだ方ならお分かりと思いますが、100%ホームページから応募いただいた方を採用します。
さらに、私の法人では面接をしたうえで
少し「気になるところがある」ホームページ経由の人と
「特に気になるところがない」人材紹介経由の人だった場合
ホームページ経由の人を採用します。
なぜなら
面接などで求職者のすべてを見抜くことはできないからです。
すごく良いなと思ってた人がそれほどでなかったり、合うか不安だな~と思ってた人がすごく活躍したり…
だから、多少気になることがあってもホームページ経由の人をまず採用します。
逆に人材紹介経由の人は少しでも気になるところがあれば採用しません。
ちなみに、「気になる」というのは以下のようなことに納得できる理由がないときです。
短い期間で転職を繰り返している
過去の勤務先に脈絡がない
職歴の間に不自然な間がある
学校を留年している
面接時でいえば
待っているときの様子
受付などでの対応、言葉遣い など
新卒で勤務した病院は長い間働いているけど
転職後は短期間で転職を繰り返している人は
最初の病院のやり方に固執して他の病院に合わせられない人かもしれない
と私は考えますが、面接時に理由を聞いて判断します。
そういった人が人材紹介経由で
応募可能か確認の連絡があった場合、
求職者が面接を希望していたとしても理由の如何に関係なく
面接自体をお断りすることもあります。
(人材紹介経由でなければ面接します)
入職時期についてもやはりシビアになります。
人材紹介会社から
「半年先(場合によっては1年先)に転職を考えている人はどうですか?」と
よく質問を受けます。
前にも少し書きましたが、
突発的に辞めて転職しようと考える人よりも
そういった予定を立てて転職を考える人の方が採用したい
と思います。
じゃあ、紹介手数料払ってまでそういった人を採用したいかというと
No! です。
よくあるのが、新卒後3~5年で奨学金も終了して転職を考える人です。
早くて前年の4月、あるいは10月頃から情報収集を始める人が多いのですが、
そういったタイミングで面接をして内定を出すかというと、
人材紹介経由の場合はありえません。
なぜなら
高い紹介手数料を払うくらいならまず新卒の採用枠を増やすからです。
それでも採用人数に満たない場合、
その1年程度をかけてホームページやハローワークからの応募を待ちます。
紹介手数料を払ってまで採用するのは最後の最後です。
これはまだ多少余裕のある私の法人だからで、
年中人が足りず募集を行っている法人では
人材紹介経由で1年先であっても内定を出すことも考えられるかもしれません。
ただ、少なくとも私の周りでは聞いたことがないですし、
仮にそういった法人があったとして、
求職者にとって魅力的な職場と言えるでしょうか?
一般職に限ってですが、
そもそも半年以上先の内定を出しづらい理由もお話しておきます。
転職が半年以上先の場合、病院や施設の状況が変わりえること、そして内定を出したとして求職者が心変わりすることを心配します。(新卒は別です)
入職前に「状況が変わったのでやっぱり入職できません。」
とか言われると何も手が打てません。
面接後間もなく入職予定だった人が
「親の病状が悪化して介護しないと」とか
「持病が悪化して」といった理由で
入職できなくなったと言われたことも1度や2度ならず。
正直別の理由だろうなと思いますし、
本当であれば面接時にそういった状況だから
休むこともあるかもしれませんくらい言ってほしいものです。
法人側が内定取り消したら問題になるのに、
求職者が内定「受諾」後にどのタイミングで辞退しても
お咎めなしはなんとかしてほしいとちょっと思ったりします。
(ごめんなさい、愚痴です。)
そういったわけで
期間が空けばあくほど良くも悪くもいろいろな情報が入ってくるでしょうし
「やっぱりまったく別の事業所で働きたい」
なんてこともあるかもしれません。
求職者の方は早く転職先を決めることにリスクがありませんが、
法人側には事情が変わって内定を取り消すといったこともできないため
リスクがあるわけです。
人材紹介会社にしても
1年前から情報収集のために登録されても正直困る(と実際に営業担当者から聞いたことがある)でしょうし、1年も先であれば求人条件も変わる可能性があります。
なので、3月末退職→4月に転職したい方は、
10月頃から本格的な情報収集をして、
早く内定もらいたいのであればホームページなどから問い合わせ
そうでなければ1月に入ってから面接などに動き出す
ことで、効率的に就職活動できるのではないかと思います。