医療・福祉人事担当者の本音

~直接応募のススメ~

率先して利用すべき人材紹介会社

これまでの記事で、人材紹介会社は

 

・応募できる求人数は実際にある求人数より少ない

・採用ハードルが最も高くなる

(求人側が高い手数料を支払っている)

・人材紹介経由による転職は離職率が高い傾向にある など

 

多くのデメリットがあることを伝えてきました。

 

今回は「私が思う」率先して利用してもいい人材紹介会社を、その理由も合わせて書いていきます。

 

実は、人材紹介会社を大きく分類すると

有料職業紹介事業者

無料職業紹介事業者

の2つがあります。

 

結論から言うと、

無料職業紹介事業者は率先して利用してもいいと思います。

 

求職者の目線でいくと、どちらを利用してもお金がかかることはありません。

じゃあ「有料」「無料」で何がどう違うのか。

無料職業紹介事業者は、

求人側からもお金を取らない

ということです。

 

求人側からもお金を取らないって

事業として成り立たないのでは?!

って思いますよね。

 

そうなんです!

無料職業紹介事業者は事業として成り立ちません!

 

いや、ちゃんと言いましょう。

そもそも人材紹介で事業を成り立たせるつもりがないんです!

 

???

 

どこだと思いますか?

 

答えは、

看護協会

薬剤師会

社会福祉協議会 などの

協会や組合です。

これらの法人は営利企業ではないため、無料で人材紹介をしています。

 

どういった法人が無料職業紹介をしているのか、

厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で簡単に検索できるので

調べてみてください。

みなさんに関わりのある協会や組合があるかもしれません。

 

さて、その無料職業紹介事業者ですが、

もちろん、メリット・デメリットがあります。

 

<メリット>

・費用がかからないので求人側は率先して採用を考える

・営業がしつこくない(そもそも営業ではない)

・公平、公正な意見で転職を支援してもらえる

 

<デメリット>

・おそらく色々な理由でやる気はないw

 

率先して利用してもいいとは言いましたが、

無料で人材紹介をしていて、営業成績も関係ないので

私は

「あまり力を入れていないんだろうな」

と感じています。

 

看護協会であれば「eナースセンター」

社会福祉協議会であれば「福祉のお仕事」

といった求人サイトがあるのですが、

求職者の認知度を高める取り組みはしていないように思います。

 

また、サイトの作りは正直見づらく、

ハローワークのように少し固いイメージです。

直接協会に行けば親切に対応をしてもらえるようですが、

「よし!協会に行こう!」

という人は少ないのではないでしょうか。

 

そういったこともあって、

求人情報を載せていない法人が少なからず見受けられます。

 

やる気がないと言ってしまいましたが、

私がこの記事で本当に言いたかったことは

 

協会や組合などの無料職業紹介事業者の方々!

やる気を出してくれ!!

 

もっと認知度を高める取り組みができるでしょうし、

求人サイトも、もっと分かりやすく、

写真もたくさん掲載できて検索しやすい作りにできるでしょう。

 

そんなことするより、

来た求職者に丁寧にゆっくり対応したいと思うかもしれません。

他の業務も兼務しているでしょうから

仕事が大変になるかもしれません。

(今の紹介数考えたら何もしてないでしょ!)

けど、協会や組合が力を入れることで、

求人側は経営的にもすごく助かりますし、

求職者も協会や組合が間に入るのであれば

安心、信頼して転職活動ができます。

 

だからこの記事では「率先して利用すべき」と書きました。

そして、転職を考えている看護師や医療従事者、介護職の方々が率先して利用することで何か変わらないかなと期待をしています。

 

個人的には

全ての法人をまとめて運営金を集め、

「医療福祉業界の転職といえばこのサイト」

というものを作り、

求職者には正確、公平

求人側からは費用を取らない

そんなサイトができたらいいのに!

なんて思ったりもします。

 

それを現実的に一番近い形でできるとすれば協会や組合です。

協会や組合の人材紹介が頼りになれば、

営利企業が入ってくる隙をなくすことができますし

人材紹介会社に払う費用も減ります。

協会や組合にとっても

年会費や協賛金、寄付金を払う法人が増えるかもしれませんよ?